考える/思う

地面を捕まえる根っこ

北海道生まれの私。イベント出展の翌日から、帰省していました。

いつもパワフルで憧れの存在である祖母が、歳を重ねて病気や怪我をして、電話をしても最近なんとなく元気がなく弱気。ずっとずっと会いたくてやっと会いに行けたのでした。祖母と手を繋いで歩く。祖父と腕を組んで歩く。急な帰省だったのに、叔父叔母従兄弟、親族一同になぜか会えたミラクルな帰省でした。顔が見えて、触れられる距離で話せる幸せ。泣きじゃくりながら全員とハグをして帰京。

帰ってきたと思ったら、台風21号。かなりキツく怯えていた矢先に、北海道の地震。

祖母たちは皆無事。土砂崩れにあう地域ではありませんでしたがしかし、いまだに停電中とのこと。

先日の帰省をきっかけに、家族親戚合わせたチャットのグループをつくっていました。そこで、安否確認、状況報告や最新情報、アドバイスなどのやり取りをする中、

「停電中で真っ暗な札幌の星空がめちゃ綺麗!いつもは見えない景色です。」

と、叔父からメッセージが。道内それぞれの場所に住む従兄弟たちもそれに反応し、すぐに、星空を見にベランダに出たというやりとり。

不安で恐ろしい中で、喜びを見つける力と、素直さと逞しさに、胸がギューっと締め付けられ、涙がでました。力になりたいと思っていたのに、逆に力付けられたてしまったなと、また少し涙が出ました。

自然の前では無力。

土をしっかり捕まえて地面ごと抜けている根っこを美しいと思ってしまう皮肉。

自然の前では無力。

風を受け流すように設計された形の枝垂れ柳でさえ倒れているところを見ると、木々も想定している範囲を越えているということ。

植物も自然だし、人間も自然の一部だから、別として話すのもおかしいのだけど。

植物のことを知ることで自然や世の中に興味が湧いたり、面白いと思えたり、それが自分たち人間を顧みることに繋がったりするのではないかと思っています。自分ができること、すべきことを探す。ただ淡々と自分ができることをする。それしかできないけどそれが大事だと信じてただただ植物をみつめ伝えていきたいと思います。

そして今日、花の市場に行ったら、

「北海道のおじいちゃんおばあちゃんは大丈夫なんか?」

と、沢山の方に声をかけてもらいました。びっくりしたのと嬉しいやら心強いやらで、またうっかり泣きそうになってしまいました。

だって、声を掛けてくださったみなさんも、台風で屋根が落ちたり、雨樋飛んだり、壁が剥がれたり、未だに停電していたりなのに。

こころ、全然図太くないので、かなりこたえています。

優しくしなやかに強くなりたい。

全然まとまりませんでしたが、ここまで。

いつも通りお店を開けています。

いつもありがとうございます。

せと